キクエイ都市開発(株)破産手続き開始決定


不動産売買

キクエイ都市開発株式会社

破産手続き開始決定受ける

負債63億円



キクエイ都市開発(株)(資本金1億円、熱海市梅園町18-27、代表清算人菊池彦一氏)は、11月26日に静岡地裁沼津支部より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は福地明人弁護士(沼津市三園町1-10、電話055-934-3000)。債権届け出期間は12月27日までで、財産状況報告集会期日は2011年2月23日午前11時。

 当社は、1969年(昭和44年)2月に東京都で菊栄建設(株)の商号で設立した不動産売買業者で、1979年12月にはキクエイホーム(株)に、さらに1989年2月に現商号に変更。東京都豊島区池袋地区を中心に積極的な土地開発事業を進め、バブル期の地価上昇にともなって業績を伸ばし、ピーク時の91年12月期には年売上高約52億5000万円を計上していた。

 しかし、バブル崩壊後は地価の急落を受けて売れ残った在庫物件を多く抱えていた。不動産購入資金の大半を借入金でまかなっていたため金利負担も重く大幅欠損が続き資金繰りは悪化。業績が低迷するなか、多額の借入金返済にも行き詰まり、93年から94年にかけて担保提供していた社有不動産が相次いで共同債権買取機構(当時)に譲渡されるに至った。このため都市開発事業を停止し、不動産仲介手数料や所有物件の賃貸料収入に頼らざるを得なくなっていた。97年12月期には単年度利益を計上したものの、累積欠損額は66億5758万円に達していた。

 その後は所有物件の売却処理を進めたため賃貸料収入は減少の一途をたどり、再び赤字に転落、2000年12月期までには大半の物件を売却し、事実上収入源がなくなったことで、2006年4月30日には東京都に廃業届を提出していた。

 また、2010年4月20日に株主総会で解散を決議し、本店を東京都豊島区西池袋1-18-2から現住所へ移転した後、今回の措置となった。

 負債は約63億円とみられるが、今後さらに増える可能性もある。


(TDB参照)


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