神田不動産開発株式会社 特別清算開始決定

元・照明器具販売

神田不動産開発株式会社

特別清算開始決定受ける

負債93億9288万円



神田不動産開発(株)(旧商号:ヤマギワ、資本金9423万3600円、千代田区外神田1-5-8、代表清算人中井康夫氏)は、11月29日に東京地裁へ特別清算を申請し、12月7日に特別清算開始決定を受けた。

 申請代理人は浅沼雅人弁護士(千代田区内幸町1-2-2、電話03-3596-0260)

 当社は、1923年(大正12年)に創業、その後業容を拡大し、46年(昭和21年)12月に法人改組した。当初より付加価値の高い照明器具を扱うことによる差別化を志向し、美術館やホテルなど高品質な光を必要とする空間における提案・設計力において高い評価を受ける一方、秋葉原電気街の本店をはじめ全国主要都市にグループ販売網を持ち、高い知名度を有して展開してきた。しかし、バブル崩壊以降は、個人消費の冷え込みと郊外型量販店の台頭により、一般家電の販売が低迷。97年2月期には年売上高約542億2300万円を計上していたが、店舗展開に伴う金融債務が重荷となっていた。このため、2000年3月には事業提携を行い、他社との合弁による新設会社へ家電部門を業務移管、2001年にはインテリア部門の販売力強化を狙い子会社を吸収合併するなど、「ヤマギワ」ブランドのイメージチェンジに向けた再編を行っていた。

 しかし、近年においても公共工事の低迷などから大型施設の特殊照明などの受注の落ち込みや不動産不況に伴うマンションデベロッパーの倒産からインテリア部門を中心に受注は落ち込み、2009年2月期の年売上高は約169億3600万円にダウン、約17億7600万円の最終赤字を余儀なくされていた。2010年には秋葉原駅前の東京本店も閉店したことで、その後はインターネット販売を残して卸中心に展開していたが、2011年2月期の年売上高は約116億1900万円にとどまり、約18億1000万円の最終赤字となっていた。

 不動産売却による借入金削減をはじめリストラに努めてきたが、事業規模縮小による影響をカバーするには至らず、2011年4月には(株)企業再生支援機構による支援が公表され、8月には会社分割により本業を新設のヤマギワ(株)に移管するとともに商号を現商号に変更。当社については特別清算に向けた準備を進め、11月7日には株主総会の決議により解散していた。

 負債は申請時点で約93億9288万円。

(TDB参照)



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